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  • 2024.04.05
  • Category: あけぼの(社報)

【会報誌】あけぼの 2024年03月号

※Gはグループを意味します

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掲載内容一部抜粋

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内田会計グループ 代表 長崎オフィス 所長 税理士 内田 佳伯

確定申告会場で見えるもの

我々の業界で3月といえば所得税確定申告のシーズンです。大抵の税理士事務所では、2月から3月にかけての確定申告時期が、一年で最も忙しいと思います。忙しいのは税務署も同じなので、個人の申告を12月締め3月15日期限の申告に限定するという制度をやめて、法人のように申告月を選べるようにしてはどうか、という声が税務署内にもあるそうですが、色々な事情から実現できていないようです。

今年の確定申告会場では、税務署職員が納税者から「政治家は納税していないのに」と嫌味を言われることが多いとニュースで報道されていました。気持ちはよくわかりますが、会場の税務署職員やアルバイトに言っても仕方がないので、選挙に行って国民の判断を示すという手段が一番いいと思います。
税務署職員から聞いたところによると、政治家や公務員の不祥事があると税務調査がやりにくくなるそうです。今回の政治資金パーティーとキックバックの騒動では、税務署も被害者かもしれませんね。

確定申告会場には、来場する納税者の申告相談や支援に、税理士が持ち回りで派遣されています。地域によって違うようですが、長崎支部の場合は、毎年1回程度は順番が回ってきます。私も2月1日に会場で申告支援に参加したのですが、会場には年金暮らしの方や、不動産や配当の所得が少しあるという方、個人でやっている副業の収入がある方などが申告に来られます。
喜んで税金を払っている方は滅多にいないと思いますが、皆さん真面目に、集めた書類を持って、国民の義務を果たすために申告会場に来られています。役目やパフォーマンスで来られる方以外の政治家の皆さまにもぜひ、会場に来て納税に来られた方々の姿を見ていただきたいものです。

3月になり寒さも和らいできましたが、寒暖差の激しい時季でもあります。皆様も体調にお気をつけて、新しい春を元気にお迎えください。