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  • 2025.01.07
  • Category: あけぼの(社報)

【会報誌】あけぼの 2025年1月号

※Gはグループを意味します

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掲載内容一部抜粋

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内田会計グループ 代表 税理士 内田 佳伯

巳年 ~変革と成長の年に~

明けましておめでとうございます!
2025年は巳年(みどし・へびどし)ですね。蛇は脱皮をして、古い皮を脱ぎ捨て成長することから、変革と成長の年と言われるそうです。

長く続いたコロナ禍が収束したと思ったら、原材料と人件費のダブルでのコストアップに見舞われています。企業努力で吸収しきれないコストが価格に転嫁され、30年続いたデフレが一気にインフレへと方向転換しています。多くの経営者にとって初めて経験するインフレ下での経営です。原材料高騰が世界人口の増加や温暖化、世界情勢の不安定化による農作物や資源の不足によるものであり、人件費高騰が日本の少子高齢化によるものだと考えれば、当面はインフレ傾向が続くものと思われます。

インフレ下での経営で大事なことは、言うまでもなく、競争力を維持したままコスト上昇に見合うだけの値上げをすることと、コスト自体を切り詰めることです。
前者は、高付加価値の商品に選択と集中をすること、そのために高付加価値の商品を揃えることが必要です。付加価値をつけるには「手に入れたいが、手に入りにくい」という希少性を持たせた差別化が効果的だと思います。

後者については、付加価値を作り出すための投資は減らせませんので、それ以外の間接費を見直さなければなりません。コストの見直しは、経費の額が大きいものから見直すのが効率的であり王道です。例えば、人手を減らしてもサービスや会社運営に支障をきたさないためのDXに多くの会社が取り組んでいますが、これは人件費が会社のコストの大きな部分を占めているからです。決算書の費用の欄の科目を見て、補助科目で内訳もあればそれも見て、金額の大きなところから節約できないかを検討してはいかがでしょうか。ただし、検討する際には、コストの削減や見直しをすることでのデメリットも熟慮することが大事です。

2024年もお世話になりました。今年も変化の激しい年になりそうですが、クライアントの皆様と一緒に変革し成長をしていきたいと思います。今年もよろしくお願いします!