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掲載内容一部抜粋
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内田会計グループ 代表 税理士 内田 佳伯
当たり前のように思えて当たり前でないもの
4月までは寒さを感じる日もありましたが、5月に入ると今度は少し暑い日もあり、短い春が終わり夏に向かっていると感じます。昨年の秋も短かった印象があり、過ごしやすい春と秋が短くなっている気がします。
気になって調べたところ、温暖化の影響で日本から春と秋が失われつつある(正確には夏と冬が長くなっている)、四季ではなく二季になりつつある、という見解を述べている専門家もいるようです。ただ、今はまだそのような見解がある、という段階で、学説というほど検証されているわけではないようです。
さらに調べると、世界的には日本のようにはっきりと「四季」に分けている国は多くないそうです。多くの国では季節は基本的に「夏」と「冬」の二つで、「春」「秋」はその過渡期という扱いとのこと。日本人にとって当たり前の「四季」ですが、実はこれは非常に恵まれた環境だったのですね。
4月21日、キリスト教カトリック教会のフランシスコ教皇が亡くなりました。教皇フランシスコは2019年、長崎市にお越しになっています。1981年の教皇ヨハネ・パウロ二世に続いて、「ナガサキ」を訪れた二人目の教皇でした。
キリスト教にとって「ナガサキ」とは、キリスト教禁教令によって多くの信徒が殉教した悲劇の地であり、それでも信徒が潜伏キリシタンとして信仰を守り抜いたという奇跡の地だそうです。この点も教皇の長崎訪問の大きな理由だったと思いますが、同時に原爆の被爆地「ナガサキ」であることも大きな理由だったはずです。フランシスコ教皇が長崎に到着して最初に向かったのは爆心地公園で、記念碑に献花・黙とうをした後、核兵器廃絶を訴えるスピーチを行いました。
フランシスコ教皇はウクライナやガザでの戦争についても、和平を訴えておられました。いずれもようやく和平交渉の可能性が出てきたところで、もちろん簡単に話が纏まるとも思えませんが、少なくとも犠牲者の増加を食い止められる状態になればと期待しています。日本に暮らしていると、「四季」も「平和」も当たり前のように存在すると思ってしまいますが、実は恵まれた環境であり、感謝しなければならないものですね。