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  • 2025.02.05
  • Category: あけぼの(社報)

【会報誌】あけぼの 2025年2月号

※Gはグループを意味します

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掲載内容一部抜粋

Message

内田会計グループ 代表 税理士 内田 佳伯

効率化へのアプローチ

2月となり、一年で一番寒い時期になりました。今年の冬は、急に暖かくなったり冷え込んだりと、例年にも増して寒暖差があるような気がします。インフルエンザも大流行しており、体調を崩す方も多いようです。皆様、お忙しいと思いますが無理なさらず、十分に睡眠をとって、体調にお気をつけください。

月の所得税確定申告を控え、今月から会計事務所は繁忙期に入ります。クライアントの皆様には、昨年のうちから確定申告資料の準備をお願いしていますが、申告までは追加の資料等をお願いする可能性もあります。お手数ですが、御協力のほど、よろしくお願いします。

個人の事業その他の所得については、1月から12月の期間で集計し、3月15日(今年は15日が土曜日なので17日)までに申告をする、というルールになっています。そのため、多くの税務申告が同じ時期に集中することになります。これは、納税者にとっても、そして申告を受け付ける税務署にとっても、非常に負担が大きい制度です。申告時期を分散して欲しいという声は以前からありますし、実は税務署内部にもそのような声があると聞きますが、この時期に申告が行われることを前提に他の行政も動いていることから、なかなか実現は難しいようです。

申告時期の分散が難しい以上、集中する作業をいかに効率化するか、を考えなければなりません。税務署は現在、e-Taxという電子的提出を推奨することで紙ベースの申告書提出をなるべく減らし、受け取りなど文書管理の手間削減、提出された申告書の内容確認の自動化など、DX化を進めています。
納税者側も、マイナポータルへの各種情報の紐づけなどの準備が必要ですが、医療費の集計などが自動化されるようになりました。今後も申告に必要な情報がマイナンバーで集約され、申告の手間が減っていくものと思われます。

どの業界でも人手不足が大きな課題であり、人が行う作業をいかに自動化するか、がテーマになっています。できるところから少しずつ、しかし確実に、自動化を取り入れていくことが今後の事業継続を左右しそうです。