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※Gはグループを意味します
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掲載内容一部抜粋
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内田会計グループ 代表 長崎オフィス 所長 税理士 内田 佳伯
変化する売り手と買い手
いつの間にか今年も12月、師走となりました。つい先日まで暑かったような気がするのですが、あっという間に秋を通り過ぎて冬が来た、という感じがします。2024年の「あけぼの」も今回で最後となります。
コロナ前から顕在化しつつあった人手不足や人件費高騰は、今では最大の経営課題となりつつあります。円安による原材料その他のコスト上昇が価格に転嫁され、数十年ぶりに「モノの値段が上がる」ことが当たり前の時代になっています。
サービス業では特に、人手不足によって提供できるサービス量が限られたため、売り手が客を絞り込んでいます。客は店の都合に合わせなければサービスの提供を受けられないケースが生じることもあります。飲食店であれば、テーブルに置いてあるQRコードを自分のスマホで読み取って自分で注文するお店が増えています。今は店員さんを呼んでも注文を取ってくれますが、そのうち自分でやってくれないお客はお断り、となるかもしれません。
売り手と買い手の力関係の逆転です。売り手が買い手に「買っていただく」のではなく、買い手が売り手に「売ってください」とお願いしなければならないケースが増えているように思います。
製造業の場合、もともと自動化が進んでいるため、機械に投資して供給量を増やせますが、サービス業は人手にる部分が多いため、人手不足となると供給量が増やせません。需要に対して供給が少なければ、供給側の立場が強くなります。サービス業も自動化を進めていますが、製造業に比べるとサービスの機械化は容易ではないため、当面はこの力関係の逆転が続くのではないかと思います。
お客様は神様です、の時代から、カスハラという言葉がクローズアップされる時代となり、売り手と買い手の立場が対等になりつつあります。内田会計事務所も、サービスの売り手であると同時に、サービスの提供を受ける買い手でもあります。2025年も「良い売り手」であり「良い買い手」であるよう、取引先の皆様に誠実に向き合っていきたいと思います。
2024年の一年間、お世話になりました。来年もよろしくお願いいたします。