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掲載内容一部抜粋
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内田会計グループ 代表 長崎オフィス 所長 税理士 内田 佳伯
「わからない」ことの不安
2月24日、ロシアがウクライナに軍事侵攻を開始しました。戦争で現状変更、ストレートに言えば領土を奪う、という行為が今の時代に行われるとは信じ難いですが、現実に多くの犠牲者が出ています。双方の犠牲者に哀悼の意を捧げると共に、早急に平和が取り戻されることを切に願います。
この戦争がどのような結末を迎えるのかわかりませんが、一つ確実なのは、この戦争でロシアという国家の信用は大きく損なわれるということです。軍事的に警戒されることはもちろん、ロシアと、ウクライナを支援する国々の間で経済制裁の応酬となっていますので、将来に渡って企業もロシアへの投資は慎重になるでしょう。戦争が終われば戦争そのものによる直接の損失は止まりますが、信用を失ったことによる損失は長くロシアを苦しめると思います。
松下幸之助氏は生きる上で大事な二つのこととして、一つは自分が置かれた環境を幸せだと考えること、そしてもう一つの大事なことは信用を大事にすること、と言っていたそうです。前者はここでは触れませんが、後者の理由は、信用は得るには時間がかかるが簡単に失う、そして失った信用は簡単には取り戻せない、というものです。個人的には、取り戻せるかどうかは失い方にもよると思います。ミスや失敗によって失われた信用はその後の努力で取り戻せても、悪意を伴う意図的な行為によって失った信用は取り戻せないでしょう。ロシアは今回、悪意(プーチン大統領にとっては違うかもしれませんが)を伴った意図的な行為で信用を失ったので、取り戻すのに長い時間がかかると思います。
ビジネスにおいては、信用できない相手と取引しようとはしないでしょう。多くの企業が存在する都会では一期一会の関係が多いので相手を信用できるかどうかを確かめることが難しいですが、地方では人も会社もどこかで繋がっており、信用できる相手かどうかを間接的に確認することができます。地方においては、信用を築き守ることが非常に大事だと思います。
弊社も、創業からまもなく42年になります。その間に先達が築きあげた信用を大事にして、これからも誠意をもってお客様の支援をしていきますので、今後ともよろしくお願いいたします。