1.AI活用の次の一歩は「情報整理」
最近、「ChatGPT」など生成AIの話題をよく耳にするようになりました。
すでにメール文や企画書の下書きに使っている経営者の方も多いと思います。
しかし、本当に経営を支えるAI活用とは「文章を作ること」ではなく、「情報を整理して、判断の質を上げること」です。
そこで注目したいのが、Googleが提供している「NotebookLM(ノートブック・エルエム)」。
AIが自社の資料を読み込み、要約や比較をしてくれる“情報整理型AI”です。
経営者が日々抱える「資料が多すぎて、整理できない」「会議資料を読む時間がない」といった悩みを解決してくれます。
2.NotebookLMとは ― 自分の資料を理解してくれるAIノート
NotebookLMは、Googleが開発した生成AIの一種ですが、ChatGPTとは少し性格が違います。
ChatGPTが「会話で文章を生み出すAI」なのに対し、NotebookLMは「自分の資料を理解してくれるAI」です。
たとえば、
- 経営計画書
- 月次試算表の報告書
- 会議の議事録
- 補助金の申請資料
などをアップロードすると、NotebookLMがその内容を自動的に要約し、「昨年との違い」や「重点項目」などを質問形式で教えてくれます。
つまり、NotebookLMは「あなたの会社専用のAIアシスタント」と言える存在です。
3.経営者が使うべき3つの活用シーン
①会議・報告資料の要約と比較
月次の経営報告書をNotebookLMに読み込ませ、「前年同月と比べて経費が増えている要因は?」と質問すると、AIが資料の中から該当部分を要約して答えてくれます。
②経営計画・補助金申請の下書きづくり
NotebookLMは資料の内容を踏まえたうえで、「次年度の重点施策案を3つ挙げて」などの指示にも対応します。事業計画や補助金の申請書を作る際の“たたき台”づくりに最適です。
③新事業や他社事例の整理
複数のPDFやWebページをアップロードして要約できるため、市場調査や他社分析を行うときも効率的です。「この3社の共通点は?」といった比較質問も可能です。
4.使う際の注意点とポイント
NotebookLMは非常に便利なツールですが、経営資料など機密性の高い情報を扱うため、Googleアカウントでの安全な運用が前提です。
また、AIの回答はあくまで「補助的な要約」です。
内容をそのまま信用するのではなく、人間が最終確認することが大切です。
実際、私たち会計事務所でもNotebookLMで「情報を整理」し、ChatGPTで「文章に仕上げる」など、複数のAIを使い分けることで業務効率を高めています。
5.まとめ ― AIに“考え方”を預けず、“整理”を任せよう
NotebookLMは、経営者の「考える時間」を取り戻してくれるAIです。
AIに判断を任せるのではなく、「判断のための情報整理」を任せることで、経営者はより本質的な意思決定に集中できます。
AI活用は、もはや特別なスキルではありません。
まずは、社内報告書や経営資料を1つアップロードして、NotebookLMに「要約して」と声をかけてみましょう。
きっと、「AIがここまで理解してくれるのか」と感じられるはずです。
私たち会計事務所でも、AIを活用した経営サポートを積極的に行っています。
AIを味方につけて、情報に追われる経営から、情報を活かす経営へ。
NotebookLMは、その第一歩を支えるツールです。