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  • 2026.06.04
  • Category: 経営

「借入が怖い会社」と「借入を上手に使えている会社」の違い

投稿者:経営サポートグループ

社長とお話ししていると、「できれば借入はしたくない」「借金が増えるのはやっぱり不安」という声をよく聞きます。

とても自然な感覚だと思います。
ただ、現場で見ていると、借入そのものよりも、借入の考え方や使い方で結果が大きく変わっているように感じます。

借入に不安を感じやすい会社のケース

借入に対して不安が強い会社は、「借入=あまり良くないもの」というイメージを持っていることが多いです。

また、資金繰りを「今の預金残高」で判断しているケースもよく見ます。
残高が減ってくると不安になり、納税や支払いのタイミングで慌てて資金を用意する、という流れです。

実際に、売上は安定していたにもかかわらず、納税資金の準備が遅れたために、急いで短期借入を行うことになった会社もありました。
本来であれば余裕を持って準備できたはずの資金でも、タイミングが遅れることで負担が大きくなってしまいます。

借入を上手に使えている会社の考え方

一方で、借入を比較的落ち着いて使っている会社もあります。

そういう会社は、借入を「時間を前倒しする手段」として考えています。
自己資金が貯まるのを待つのではなく、先に動いて、その後の利益で返していくという考え方です。

たとえば、こんなケースがあります。

設備の入れ替えを検討していた会社で、「資金が貯まってからにしよう」と考えていると、導入は1〜2年先になります。その間は生産性も上がらず、売上も大きくは伸びません。

そこで借入を活用して設備を先に入れると、作業時間が短縮され、受注を増やせるようになり、結果として売上と粗利が前倒しで伸びていきます。

もう一つよくあるのは、人材採用です。
人手不足で断っていた仕事を、採用によって受けられるようになる。
その分の粗利で、無理なく返済していく形です。

このように、「借入 → 投資 → 売上・利益 → 返済」という流れが見えていると、借入はあまり怖いものではなくなります。

借入で大切なのは金額より「理由」

税理士事務所の立場から見ると、借入で一番大切なのは、「なぜ借りているのか」が自分の中で整理できているかどうかです。

金融機関との話でも、「何に使うのか」「どのように回収するのか」が明確だと、話がスムーズに進みます。

逆に、ここが曖昧なままだと、金額に関係なく不安が残りやすくなります。

少しだけ確認してみてください

あらためて、次の点を考えてみていただければと思います。

今ある借入は、何のためのものか。
返済はどこから出ているか。
半年後の資金の状態をイメージできるか。

もし少し曖昧に感じる部分があれば、それは借入の良し悪しの問題というより、数字の整理が必要なサインかもしれません。

まとめ

借入は、良い・悪いで判断するものではなく、使い方と考え方で意味が変わるものです。

設備投資や人材採用のように、将来の売上や利益につながるものであれば、借入によって経営のスピードを上げることも可能です。

一方で、理由が曖昧なまま借りていると、不安だけが残ってしまいます。

当事務所では、「借りるべきかどうか」をいきなり判断するのではなく、その前提となるキャッシュフローのシミュレーションを行うことができます。

  • いつ資金が不足しそうか
  • 返済は無理なく続けられるか
  • 設備投資は何年で回収できそうか
  • 借入後も十分な運転資金を確保できるか

こうした点を事前に数字で確認することで、経営判断の精度を高めることができます。
借入は怖いものではありません。
数字を見ながら計画的に活用すれば、会社の成長を支える大切な経営手段になります。

「借りるべきか迷っている」
「金融機関から融資の提案を受けている」

そんな時は、お気軽にご相談ください。