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  • 2024.01.12
  • Category: あけぼの(社報)

【会報誌】あけぼの 2024年01月号

LINE UP:

  • 新年のご挨拶
  • ETCクレジットカードの電帳法対応について / 経営サポートG
  • 変えるきっかけ、未来について考えるきっかけをー将軍の日についてー / 未来会計推進G
  • 補助金に係る消費税及び地方消費税の仕入控除税額の報告について / 医科・歯科G
  • ダイレクト納付を始めてみませんか? / デジタル推進G
  • 事業承継の意向確認アンケート(経営者の皆様へ) / 相続事業承継G
  • 国庫補助金等特別積立金<積立と取崩について> / 介護・福祉G

※Gはグループを意味します

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掲載内容一部抜粋

Message

内田会計グループ 代表 長崎オフィス 所長 税理士 内田 佳伯

辰年 〜変化し伸びる年に〜

 謹んで新春のお祝いを申し上げます。旧年中は皆様に大変お世話になりました。

 

2024年は辰年ですね。辰年は、成長する年、伸びる年、と言われているそうです。この数年間は、コロナ禍によって多くの企業が雌伏の時を過ごしてこられたかと思います。コロナ禍が収束しアフターコロナとなりつつあるタイミングで辰年を迎えるというのは、経済面でも2024年が大きく成長する年になりそうな期待を感じさせます。
辰年は成長・伸長する年と書きましたが、同時に変化の年でもあるそうです。辰年は置いておいたとしても、今年が変化の年となることは十分に考えられます。ご存じのとおり、原材料高騰により物価が高騰しています。人手不足の深刻化により、賃金や採用コストが上昇し、人件費の負担が増しています。「今年が変化の年」というのは、企業はこれらに対応するために変化を強いられるからです。

 人件費を含む一般管理費は売上総利益、いわゆる粗利から払います。粗利は売上から原価を引いた残りですが、原価となる原材料も上がっていますので、同じ数を以前と同じ値段で売っても粗利は減ってしまいます。個々の商品の粗利が半分になった場合に、粗利を二倍にするには四倍の数を売らなければなりません。原価上昇分を売値に反映し、値上げするほうが現実的かと思いますが、それもハードルは低くないと思います。今の商品に何らかの付加価値をつけるなど、値上げ交渉をしやすくする工夫も必要かもしれません。それでも値上げが難しいのであれば、その商品でビジネスをすること自体をやめることも考えなければなりません。このような対応を考えると、今の商品ラインナップ、取引先、場合によってはビジネスモデル自体など、多くのことを根本的に見直す必要に迫られる可能性があります。

 とはいえ、世の中全体として「値上げやむなし」という雰囲気になっており、値上げ交渉をしやすい環境にあります。人件費増をカバーするためのDX技術や、アウトソーシングのサービスも増えています。コロナ禍のように、対抗することもできずに耐え忍ぶしかない災害とは違います。内田会計グループも一緒に考えますので、変化に対応して成長する辰年にしましょう!

 本年も共に頑張っていきましょう! 2024年もよろしくお願いいたします。