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  • 2021.09.07
  • Category: あけぼの(社報)

【会報誌】あけぼの 2021年9月号

LINE UP:

  • 理念を掲げて
  • 令和3年度 エイジフレンドリー補助金
  • 専門グループ紹介① 経営サポートグループ
  • マイナンバーカード早期取得のおすすめ!
  • 税務カレンダー ・ 職域接種を進めています・新入社員紹介

特別編:

  • コロナ禍で過剰債務になった企業の打開策
  • デジタル化応援隊事業

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掲載内容一部抜粋

Message

長崎オフィス 所長 内田 佳伯

7月23日に開幕した東京オリンピックが、8月8日に閉幕しました。地元開催ということもあってか、日本は参加国で3位となる金メダル27個を獲得、メダル全体での獲得数も58個で5位と、いずれも歴代最高でした。コロナ禍での開催の是非をめぐって大論争となったオリンピックでしたし、選手の皆さんにも葛藤があったそうですが、置かれた環境でベストを尽くし結果を出す精神力は流石だと思います。コロナ禍という環境に負けず、ベストを尽くす精神力を見習いたいと思います。

オリンピックは平和の祭典と言われます。かつてギリシャで行われていた古代オリンピックの開催期間中は、オリンピック参加国間で休戦していたという故事によるもので、オリンピック憲章にも「平和な社会の推進を目指す」と謳われています。この理念によるものでしょうが、オリンピック開幕前に、IOCのバッハ会長が広島を、コーツ副会長が長崎を、それぞれ訪れて原爆の犠牲者に対して献花をしました。単なるパフォーマンスだという批判もありましたが、それが報道されて結果的に平和祈念のメッセージが発信されるのであれば、それでいいと思います。

IOCはオリンピック休戦を世界に提言しましたが、シリアやアフガニスタンの紛争は続きました。広島や長崎は毎年8月に平和宣言を出して核兵器廃絶を訴えていますが、被爆国である日本ですら米国の核の傘のもと、核兵器禁止条約に参加していません。理念や理想を実現するのは、非常に難しいです。しかし、だからこそ掲げる必要があるのだろうと思います。簡単に実現できるのであれば掲げる必要はないですし、実現を諦めてしまったらやはり掲げる必要はありません。多くの会社も経営理念を掲げていますが、実現できていることは少ないと思います。しかし、理念を掲げるということは、その実現に向かって諦めずに改善するという意思の表明です。パフォーマンスだと批判する人もいるでしょうが、理念を掲げて実現を目指し続けることは必要だと思います。

新型コロナのワクチン接種が進めばコロナ禍も収束する、と期待されていましたが、感染力の強い変異型の登場で、また先が読めなくなってきました。ですが、オリンピック選手を見習い、コロナ禍という環境に負けず、ベストを尽くして頑張りましょう。