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  • 2022.10.07
  • Category: あけぼの(社報)

【会報誌】あけぼの 2022年10月号

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  • 共通体験と団結心~長崎オフィス所長よりご挨拶~
  • どれくらいITに投資すべきでしょうか?
  • 生命保険契約照会制度
  • 産後パパ育休の創設
  • 税務カレンダー ・ 相談役からの一言
  • 【特別編】介護施設・事業所及び障害福祉サービスにおける業務継続計画(BCP)の作成&運用の進捗について

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掲載内容一部抜粋

Message

内田会計グループ 代表 長崎オフィス 所長 税理士 内田 佳伯

共通体験と団結心

 長崎の10月といえば「おくんち」の時期ですが、今年もコロナ感染防止のため中止となってしまいました。このような伝統芸能の継承のためにも、早くコロナ禍が収まって欲しいものです。

 日本では安倍元総理の国葬が政治問題化していますが、イギリスではエリザベス女王の国葬が粛々とおこなわれました。イギリスでの国葬としてはチャーチル元首相以来57年ぶり、君主の国葬としてはエリザベス女王の父王であるジョージ6世以来70年ぶりだそうです。現在の日本やイギリスでは国葬は滅多におこなわれませんが、アメリカやフランスでは大統領経験者が国葬の対象となるそうで、結構な頻度で国葬がおこなわれるようです。

 国葬に限らずとも、葬儀には亡くなられた方を悼むのみならず、遺族や関係者の団結を図るセレモニーという意味合いもあると思います。特に国葬や社葬となると、その色が濃くなります。国民や社員が、心を一つにして亡くなられた方を悼むという共通体験を通じて、より強く団結するためのセレモニーです。

  かつて、日本の会社では社員旅行や懇親会など、社員に共通体験をさせて一体感を醸成し、団結心を育むイベントが多くありました。これらのイベントには賛否両論がありましたし、特に今の若い世代には反発する方が多いと言われますが、意外と若い方でも会社イベントに積極的に参加する人は多いように思います。個人的な考えですが、会社イベントへの反発は、イベントそのものに対してではなく、イベントに参加することで直面する上司や先輩からの各種ハラスメントに対してではないか、と思っています。ハラスメントが起こらないように気を付けていれば、会社内でのイベントは費用以上の効果もあるのでは、とコロナ禍でイベントができない今、改めて思います。皆さんはどう思われますか?

  長崎という地域においては、「おくんち」という秋の大祭が市民の共通体験となっていると思います。早くコロナが収束し、おくんちの掛け声である「もってこーい」の声が長崎に再び響くことを待ち望んでいます。