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  • 2026.10.01
  • Category: 未来会計 , お知らせ

その数字の裏に、何がありますか~MAS監査の可能性~

投稿者:未来会計推進グループ

決算書に載らない、その一行

会計事務所で働いていると、数字を見ない日はありません。
売上、粗利、経費、資金繰り。経営を語る言葉は、いつのまにか数字になります。

しかし、この仕事を続けるほどひとつの思いが強くなっていきます。
それは本当に大事なものは、数字の奥にあるものということです。

たとえば、こんな支出に出会います。地元の祭りへの協賛金。長い付き合いで続けている取引。数字だけ見れば「削れる経費」です。投資に見合うのかと問われれば、答えに詰まる。効率だけを物差しにすれば削るべき経費に見えるかもしれません。

けれど、その協賛をやめた瞬間に、地域からの信頼が静かに離れていくことを、経営者は知っています。あの取引を切れば、二十年続いた関係が終わることも、分かっている。数字では説明できないその一行こそが、実はその会社が地方で生き続けている理由だったりするのです。

「測れるもの」だけが、判断の対象になる

なぜ私たちは、数字にできることばかりで判断してしまうのでしょうか。

理由はシンプルです。数字は、客観的で、説明しやすいからです。売上が10%落ちた。人件費が重い。これは誰にでも伝わる。

一方で、数字にできない価値、地域との信頼、従業員が抱く誇り、経営者が人生を賭けてきた想いは、測れないという、ただそれだけの理由で、判断から静かに外されていきます。

誤解しないでほしいのですが、数字を軽んじているわけではありません。数字は経営の命綱です。資金がショートすれば、どんな立派な想いも守れない。そこは絶対に譲れない。

問題は、数字を「唯一の判断基準」にしてしまうことです。測れるものだけを見ているうちに、測れないけれど本当は一番大切なものが、いつのまにか視界から消えていく。これは、地方の経営で起こりやすい落とし穴だと感じています。都会の合理では説明できない支出が、地方では会社の背骨になっていることが、いくらでもあるからです。

数字の専門家こそ、数字の限界を知っている

私たちは、数字を扱う仕事をしているため、毎月、経営者に数字を見せ、数字で経営を語ります。その繰り返しは、放っておくと、経営者の視野を「数字にできるものだけ」に狭めてしまう危険をはらんでいます。

でも、数字を深く扱う業種だからこそ、数字の限界を一番よく知っている。

決算書の一行の裏に、その経営者が眠れなかった夜があることを、私たちは知っています。黒字の裏に切り捨てた何かがあり、赤字の裏に守り抜いた何かがある。
それを、数字を通して見てきたからこそ分かる。数字を読み込んだ人間だけが、数字の外側にあるものの重さに気づけるのです。

「その数字の裏に、何がありますか」

では、どうするか。

数字にできない価値を、もう一度、意思決定のテーブルに戻すこと。私は、そこにも会計事務所の本当の仕事があると考えています。

だからこそ、私達は決算書を報告して終わりにしません。数字を渡したあとに、問いを足す。「この会社を、5年後どんな状態にしたいですか」「本当に守りたかったものは、何ですか」。

数字にならないものを、言葉にする。
言葉にして、判断の材料として、ちゃんとテーブルに戻す。

それは、数字を扱うからこそできる仕事です。
記帳や申告は、これからどんどん自動化されていくでしょう。でも、数字の裏にある「その人が本当に大切にしているもの」に伴走することは、人間にしかできません。

数字にならない豊かさを、この地域に

「どうせ地方は」という言葉を、何度も聞いてきました。人口が減る。若者が出ていく。幸福度が低い。どれも、数字で示される現実です。

でも、その土地に住み続けたいと思える理由は、たいてい数字になっていません。顔なじみの店、続いてきた祭り、誰かが誰かを気にかける関係。測れないから軽んじられ、削られ、消えていく。数字だけを追いかけた地方が失ってきたのは、まさにその「数字にできない豊かさ」だったのではないでしょうか。

一人の経営者が、数字だけでなく、自分が本当に守りたいものを見据えて判断できるようになる。そんな会社が一つ、また一つと増えていく。その先にしか、住み続けたいと思える地域は生まれない。私は、本気でそう思っています。

数字と、数字にならないものを、両方テーブルに

数字を扱いながら、数字にならないものを守る。その矛盾のような場所に立ち続けるために、私たちが提供しているのが「MAS監査」という経営支援です。

やっていることは、この記事に書いてきたことそのものです。あなたの「ありたい姿」を一緒に言葉にし、それを実現する計画に落とし込み、毎月伴走しながら確かめていく。数字で考えるのが得意な方も、想いから動く方も、そのやり方はあなたに合わせて設計します。計画は、立てて終わりではなく、隣で伴走してこそ意味を持つからです。

その入り口が、「将軍の日」という一日のプログラムです。日々の業務から離れ、自社の未来をじっくり描く一日。あなたの考え方の癖まで理解したうえで、本当にあなたに合った経営計画を一緒に作ります。数字の裏にある、あなたのその一行を、一緒にテーブルに戻すところから始めませんか。詳しくは下記サイトをご参照ください。

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